みなさん、助産師の仕事って、どんなものかご存じですか?

今日は私が考えている助産師の仕事について書いてみようと思います。
(あくまで、私の個人的な意見ですけれど)

一般的には、「産婆さん」「赤ちゃんを取り上げる人」というイメージでしょうか。
少なくとも、私が助産師を目指す前のイメージはそんな感じでした。
実際、看護師と助産師の違いは、法律的には「赤ちゃんを取り上げられるか否かだけ」ですものね。
(看護師の資格がないと、助産師にはなれないのですよ)

でも、助産師の仕事は、決してお産だけではないと思うのです。

思春期の子どもたちに対する性教育
夫婦の家族計画(つまり、どの時期に、何人くらい子どもがほしい、というような)
妊娠したら、妊婦さんと赤ちゃんの経過を観察し、元気な赤ちゃんを産めるように妊婦さんやその家族に必要なアドバイスをしたり、相談に乗ります。
そして、自然分娩で経過できる場合は、医師の立会いなしに赤ちゃんを取り上げることができます。
産後は、お母さんの身体や心のケア、生まれた赤ちゃんの健康管理やお世話をし、
お母さんやその家族に赤ちゃんの扱い方、おっぱいやミルクのあげ方など、育児ができるように少しずつ説明をしていきます。
そして、赤ちゃんの成長につれて、その時々で様々な相談に応じ、必要ならケアをしたり、医療機関や市町村につなげたりします。
それから、更年期の女性の相談にも乗ることもあります。

つまり、一人の女性を家族ひっくるめて見守り、健康で健全な生活を送れるように、また、子どもを生み育てられるように、
見守ってアドバイスをしたり、ケアをしたりする。
そして、異常を発見したり、その可能性があるときは、医師や医療機関につなげたり、協力する役割が助産師だと思うのです。

病院で働く助産師は、どうしても業務が分担されてしまいますが…
そして、現状では、産科の人手不足のため、助産師が一人一人の妊婦さんやお母さんに関わることが難しくなっています。