切迫流産・切迫早産について

切迫流産、あるいは切迫早産というのは、一言で言ってしまえば「まだ赤ちゃんが生まれていい時期じゃないのに、生まれそうになっている症状があること」です。妊娠22週未満なら切迫流産、22週以降なら切迫早産と言います。(妊娠22週が、もし生まれてしまった場合に赤ちゃんを助けられる可能性があるかないか、というラインだからです。)
症状としては、お腹(あるいは下腹部)が張る(硬くなる)、お腹(あるいは下腹部)や腰が痛かったり重かったりする、性器出血がある、子宮口が開きかけてきている、などがあります。
赤ちゃんはやはり予定日近くに生まれてくる方が元気でたくましく、ママさんも育てやすいです。たった2〜3日の違いでも、赤ちゃんにとっては大きな違いになります。もちろん、赤ちゃんにとっても予定日近くに生まれる方が圧倒的にストレスが少ないです。(妊娠中毒症などの例外はありますが)
ですから、できるだけ予定日近くに産んであげられるように、パパさんとママさんで協力して頑張りましょう!
では、何を頑張るかというと…くどいようですが、やはり無理しない、ストレスをためない、疲れすぎない、身体を冷やさない、早寝早起きの規則正しい生活…、2008-02-13 安産のために心がけること、と同じことです。
もし、産科医師に「切迫だね、気をつけて。」と言われて、お薬を処方されたら、一度ご自分の生活を振り返ってみてください。お薬を飲めば、ある程度の症状は治まるでしょうが、根本的に生活を改善しなければ、進行してしまいます。お薬には副作用もありますし、なるべくなら飲む期間や量を少なくしたいですね。

ただ、処方されたお薬に関しては、医師の指示通りに服用しましょう。もし、お薬の内容や量について不安な場合は、かかりつけの産科医師に相談してください。

また、切迫の原因として、膣炎や絨毛膜羊膜炎などの感染症が挙げられています。疲れすぎると、免疫力も落ちて感染症にかかりやすくなりますから、やはり上に挙げたことに注意してください。あとは妊娠中はおりものが多くなりますので、おりものシートやウォッシュレットを活用したり、入浴のときにきちんと洗い流すように心掛けましょう。
ただし、初期の流産に関しては、赤ちゃんの側に原因があることが多く(つまり、ちゃんと育って生まれてくる力のない赤ちゃん)、その場合、ママさんの努力だけでどうにかなるものではありません。