授乳中に飲む薬

妊婦さん同様、授乳中のママさんも、赤ちゃんへの副作用を心配してお薬の内服には気を遣いますよね。
風邪にかかったママさんが、病院で薬を処方されて、薬を飲んでいる間は、赤ちゃんにおっぱいをあげられず・・・風邪が治ったと思ったら、今度は乳腺炎になってしまった、なんてこともあります。

でも、まずは市販薬なら、飲んでも、赤ちゃんにそのまま授乳して大丈夫です。
病院で処方してもらうときには、「できれば授乳しても大丈夫なお薬を処方してください」とあらかじめ医師に伝えるといいですね。(治療上、無理な場合もあります。)
赤ちゃんに悪影響のあるとされるお薬は、特別なお薬(抗がん剤や免疫抑制薬、放射性医薬品など)が多く、日常的に処方されるお薬でしたら、授乳を続けてもあまり心配いりません。
ほとんどのお薬が、母乳中に移行してしまいますが、その量は、ほんのわずかですから、赤ちゃんにとって害になるほどでないこと多いのです。むしろ、おっぱいをあげない方が、赤ちゃんにとってもママにとってもつらいでしょう。
どうしても気になるようでしたら、母乳中のお薬の濃度が一番高くなるのが、お薬を内服して2〜3時間後なので、そこを避けて、授乳直前か直後にお薬を飲んでもいいですね。


もちろん、お薬は飲まずにすむのが一番です!
赤ちゃんは大人に比べて、肝臓や腎臓が未熟ですので、体内に入ったお薬を外に出す能力がすごく低いです。
(生まれたばかりの新生児は、特に未熟ですよ!)
したがって、お薬の成分が少しずつ体内に溜まっていき、何らかの症状が出る可能性があります。
お薬を飲んでも授乳を続けていい場合にも、赤ちゃんの機嫌やおっぱいの飲み具合、睡眠、おしっこやウンチの状態など、気をつけてみてあげてください。