妊娠中の検査vol.4〜クラミジア

性器クラミジア感染症は、クラミジア・トラコマティスという、細菌の一種に感染して起こります。症状は、おりものが増えることがありますが、自覚症状があまりないことが多いです。
日本の性行為感染症のなかで最も患者が多く、産道を経由しての母子感染を予防する為に、妊娠中のクラミジア検査を行なっています。
妊娠中の性器クラミジア感染は、絨毛羊膜炎や流早産の原因となることもあります。
また、出産で、赤ちゃんが産道を通るときにクラミジアに感染してしまうこともあります。(新生児結膜炎、新生児肺炎)
このような、流早産や、新生児クラミジア感染症の発症を予防する為には、妊娠中にこの検査を行い、陽性反応の出た妊婦さんに関しては、治療をしておくことが必要です。
また、妊婦さんのパートナーさん(夫)も、一緒に検査を受けて、治療することが必要です。

検査方法は

内診のときに、子宮頚管を綿棒でぬぐったものを検査に出します。

治療には

クラリスロマイシンやアジスロマイシンというお薬を使うことが多いです。治療の3〜4週間後にもう一度検査をして、陰性になるかどうかをみます。