妊娠中に子宮筋腫と分かった場合

妊娠初期に、超音波検査によって「子宮筋腫があるね」と診断されることがあります。
日本における子宮筋腫合併妊娠は全体の0.45〜3.1%と報告されており、そのうち20%が妊娠中に筋腫が大きくなったと報告されています。

子宮筋腫があると、妊娠中は切迫流早産、妊娠末期の胎位異常(骨盤位、横位、回旋異常など・・・)前置胎盤、常位胎盤早期剥離、羊水量の異常、妊娠高血圧症候群、前期破水の可能性が高くなります。

また、約20%の妊婦さんが筋腫部位に一過性(1〜2週間)の痛みを経験するとされています。

出産のときには、陣痛の異常、異常出血、帝王切開の頻度が高くなります。

これらの症状は、筋腫の大きさが5cm以上のときに出現しやすくなります。

妊娠中、あるいは帝王切開時の筋腫核出術については、まだそのメリット・デメリットが充分検討されていません。