妊娠中に行なう検査vol.10〜前置胎盤

前置胎盤って?

秋篠宮妃・紀子さま悠仁さまを帝王切開でご出産されたことで、この病名も一般的に知られるようになったのでしょうか?
前置胎盤とは、子宮の出口を胎盤が覆ってしまっている状態を言います。出産のときに、赤ちゃんがまだ子宮内にいる時に、子宮口が開くにつれて、胎盤がはがれて大出血を起こしたり、赤ちゃんへの酸素や栄養が行かなくなるので、母子ともに大変リスクの高いお産になります。また、妊娠中も出血しないかどうか、特に注意が必要です。
前置胎盤といっても、、子宮の出口が完全に胎盤で覆われている「全前置胎盤」、子宮の出口の一部が胎盤で覆われている部分前置胎盤、そして、胎盤の辺縁が子宮の出口にある「辺縁前置胎盤」と3つに分類されることもあります。

診断方法

前置胎盤の診断には、超音波を使うことがほとんどです。経腹超音波よりも、経膣超音波の方が、さらに診断精度が高くなります。
妊娠中期(妊娠20週前後)に、胎盤の位置を超音波で確認し、前置胎盤の恐れがないかどうか、チェックします。
ただし、ここでの診断は「前置胎盤疑い」で、その後、子宮が大きくなるにつれて、子宮の下の方の筋肉が引き伸ばされ、胎盤の位置が上がってくることもよくあります。ですから、その後も、産科医師は胎盤位置の変化をチェックしていきます。

出産

最終的に(32週頃)、前置胎盤と診断された場合、たいていは予定帝王切開での出産になると思います。(胎盤位置によって、医師が判断・説明してくれます。)
同じ帝王切開でも、前置胎盤の場合には、出血多量となることが多いので、あらかじめ、いつでも輸血できるように説明があったり、準備しておいたりします。(出血が止められないときは、子宮を摘出することも)
また、臨月に入る前に、出血が始まってしまって、緊急帝王切開になることもあります。この場合、早産の赤ちゃんを管理できる病院であることが必要です。
ですから、前置胎盤であると確定診断されたら、できる限り、緊急帝王切開や輸血、新生児集中治療などに対応できる病院で妊娠中から管理してもらうのが望ましいでしょう。

前置胎盤の予防?

「合掌合蹠法」という体操が、骨盤内の血行を良くし、前置胎盤の予防(改善)につながるとされています。
もし、「前置胎盤疑い」と言われたら、だまされたと思って、やってみてください↓
http://www.midoru-hippy.com/newpage92.html