「お腹の中の赤ちゃんが小さめですね。」と言われたら。

今の季節、三寒四温、と言いますが、今日は東京は寒いです!
今日は、超音波(エコー)で「赤ちゃんが小さいねぇ。」と言われて不安になる妊婦さんが多いので
そのお話をします。
助産所でも、ちょっと性能が落ちますが、超音波で赤ちゃんの体勢や大きさを見ます。
妊婦さんにも、くわしく説明しながらですし、私の場合はまだまだ初心者なので、少し時間をかけてじっくり見ます。
よく観察していると、赤ちゃんが手を口に持っていったり、手足を動かしたり、体を動かしたり・・・
とってもかわいいですよね♪ママは胎動を感じながら、「ああ、今、こういう動きをしてるんだぁ」と分かります。

赤ちゃんの大きさの測り方(CRL)

赤ちゃんが妊娠7〜8週くらいになると、超音波で赤ちゃんの姿や心拍が確認できます。
妊娠20週くらいまでは、赤ちゃんの全身像が映るので、CRL(頭殿長:赤ちゃんの頭からお尻までの長さ)を測り、
これを赤ちゃんの大きさの指標にします。
妊娠7〜11週頃までは、どの赤ちゃんも同じような発育をするので、10週前後に赤ちゃんのCRLから、妊娠週数、
つまり出産予定日を確定します。(最終月経からだと、少し周期がずれてしまい誤差の出ることがあるのです。)
ですから、この時期に「赤ちゃんが小さめ」ということは、最終月経から計算した妊娠週数よりも、
ちょっと早い週数という可能性があります。
妊娠週数を確定したり、赤ちゃんの成長を見るために、この時期の健診は1〜2週間ごとになることもあります。
最終的には、最終月経や超音波の経過から、きちんと産科医師が妊娠週数を診断してくれます。

赤ちゃんの大きさの測り方(BPD、推定体重)

妊娠20週頃を過ぎると、赤ちゃんのBPD(児頭大横径:赤ちゃんの頭を真上から見て一番大きい部分の左右の直径)や推定体重を測って、赤ちゃんの大きさの指標にします。
赤ちゃんの位置や体勢によって、多少誤差の出ることがあります。
推定体重は、赤ちゃんのBPD、FL(大腿骨長:赤ちゃんのふとももの骨の長さ)、赤ちゃんのお腹の大きさを計測し、
計算式で算出します。(超音波の器械が自動的に出してくれます。)
ですから、推定体重は誤差が多くなります。(体重の1割くらい?)
「ちょっと小さめかなぁ。」という医師のつぶやき程度はあまり気にしなくてもいいと思います。
赤ちゃんの個体差もあるでしょうしね!
本当に赤ちゃんが小さくて要注意!という時は、きちんと医師から説明されると思います。
あまりにも育ちが悪くて心配、という赤ちゃんの場合は、入院して検査や治療をすることがあります。
大体の目安として・・・
赤ちゃんのおおまかな推定体重は、妊娠5ヵ月までは妊娠月数を3乗した数に2をかけます。
妊娠6ヶ月以後は、妊娠月数を3乗した数に3をかけます。

赤ちゃんが小さめのときに気をつけること

以下のことをもう一度見直してみましょう!

  1. 腹帯などをきつく締めすぎないこと。(血流が悪くなって、赤ちゃんへの栄養が行き渡りにくくなるので)
  2. 体(特に下半身)を冷やさないこと。(2008-02-13 安産のために心がけること を参照!)
  3. タバコを吸っていたら、できる限りやめるか減らす。(副流煙もなるべく避ける。)
  4. なるべく安静にすること。(安静にすると、胎盤への血流が良くなりやすいです。)
  5. ストレスを溜めないこと。
  6. 早寝早起き、決まった時間に食事をとる、規則正しい生活を心がけること。